いまのWRESTLE-1がすごく推せる
3月20日はDDT20周年記念興行inさいたまスーパーアリーナを生観戦した後、後楽園ホールに移動し、WRESTLE-1を途中から生観戦した。
とにかく今のWRESTLE-1は面白い。
昨年は続々と所属選手が退団していったわけだけど、大量離脱があったプロレス団体が魅力的だったりするのも確か。「残されたメンバーで面白いモノ見せてくれ!」と応援したくなっちゃうから。
「出て行ったヤツらが辞めなきゃ良かったと思う団体にしてやる」と叫んだ。
WRESTLE-1残留を決意した王者の叫び。こんなにもストレートで、重たくて、熱い言葉がありますか。
団体愛を叫んで、ファンの心を掴むって素晴らしい。
思うことなんてみんなできる。思うことじゃなくて、伝える作業が大事。受け手の心を動かすことが大事。
そして、これができる王者は強い。これができる王者がいる団体は強い。
現在、WRESTLE-1では、キャリア組とNEW ERA(若手軍)の世代抗争が行われている。
どっちがWRESTLE-1を背負っていくか、という抗争が繰り広げられているわけだけど、世代抗争の根本にあるのは、「WRESTLE-1を盛り上げて、もっと多くの人にWRESTLE-1を観てもらいたい」という選手らの思い。
それは、キャリアのある選手たちも、若手選手たちも同じ。リング上では敵対していようが、根本にある考えは皆同じ。
そういった「みんなの思い」がダイレクトにファンの僕らに伝わってくる。選手たちの試合や言葉から、すごく伝わってくる。
団体単位で感情移入できちゃうのが、いまのWRESTLE-1。
WRESTLE-1は2〜3年ほど前まで、定期的に両国国技館でビッグマッチを行っていた。
しかし、今は年に一度の横浜文化体育館大会が精一杯。
ちょっと前まで、両国国技館で試合をすることが習慣化しつつあった。でも、今や両国国技館はもう手の届かない場所になりつつある。
それでも過去を引きずらないWRESTLE-1。目指すは横浜文化体育館大会の成功のみ。
「とにかく横浜文化体育館大会を成功させたい、という愚直な思い」と「選手たちが一所懸命に戦っている姿」が重なっているのがまた良いんだな。
3月20日。メインイベントのWRESTLE-1チャンピオンシップにて、新王者となった芦野祥太郎は言った。
「俺がメインに立って、まずは横浜文体を成功させて、WRESTLE-1を両国、日本武道館、そして東京ドームへ連れて行きます」
これは本当に実現してほしい。デビューから2年とは思えない試合内容や負けん気の強さ、プロレスラーの色気を兼ね備えた芦野なら連れて行ってくれるはず。
WRESTLE-1は小中高生は500円、興行開始から一時間後なら2,000円と気軽に生観戦ができる価格設定がなされているのも強み。
一人でも多くの人が会場へ足を運んで、選手たちの思いを感じとってくれればいいなと切に願う。
芦野、期待してるぞ。