自分の目で見たかった橋本vs里村
先月初めて仙台という土地を訪れた。お目当ては全て仙女。
イベントプロレスを見たり、
野球のルールすらちゃんとわかってないけど楽天vs西部を見たり、
橋本千紘を応援してる青果市場を訪れたり、
仙女の道場で運動して体力が尽きたり。
橋本千紘ファン(仙女ファン)としてもう仙台でやるべきことは一通りやった感があったんだけど、1ヶ月後の今月も僕は仙台にいた。
というのも橋本千紘vs里村明衣子を見たくて。橋本千紘ファンの僕からしたら、このカードは2017年の日本プロレス界でいちばんの見逃せないものだった。
今年橋本千紘は仙女定期参戦メンバーの2強・アジャコングと松本浩代も倒したし、昨年は初の一騎打ちで里村明衣子にも勝った。
一年ぶりの一騎打ちで里村明衣子を倒せばもう身内に敵なし。もし勝てば、一周しちゃった感があるから、外へ目を向け出すってのもあり得る。
「里村勝利で『お前の一年間は薄っぺらかったな』みたいな発言来るか?」
「里村勝利でカタ〜クいくのもありそうだけど、今のおいしい時期の橋本千紘を負かすか?」
「だけど、プロレス3年目の橋本千紘がもう他団体のトップとバンバンやってくことになるのか?」
「他団体における里村ポジにもう立つのか?」
「やっぱ男子以上に狭い女子プロ界だとそうなっちゃうのか?」
考えれば考えるほど、この一戦への思いが高まる。期待値は昨年の同カード以上。
もともと行く予定ではなかったけど、“決戦の日”が近づくにつれて、「色々考えちゃうけど、ちっち勝て!絶対勝て!」という気持ちが。
そして決戦2日前になると「Twitterで結果知りたくねえよ…。ああ、行きたかったな…」に。
そこで気づいた。「あ、俺行けるじゃん」って。9月24日は学校行事もないし、アルバイトのシフトも入ってないし、お金も一応足りてるし。気がつけば、翌日発の夜行バスチケットを買っていた。
そして当日は会場で決戦を見守っていた。
20分越えの激闘の末、橋本千紘が里村明衣子にオブライトで勝利。「ちっち勝て!」って思いが強すぎて試合内容はあんまり覚えていない。
終盤で里村がスコーピオライジング→デスバレーボムを仕掛けた時は「あ、終わったな」と思ったし、かと言って最後は橋本千紘の逆転勝利って感じでもなかったから良い試合だったはず。早くサムライTVの中継でこの試合を見直したいといったところ。
僕のプロレスファン人生の中で忘れられない試合になったことは確か。最後オブライトが決まった瞬間なんて泣いちゃったよ。来てよかったあって。Twitterじゃなくて、この空間でこの試合の結果を知れて良かったって。
橋本「私の仙女を背負ってく覚悟伝わりましたか?この結果が全てだと思ってます」
里村「自分自身まだまだ大きいもの掴みたいし、負けても、私の仙女を大きくしていくという覚悟は変わりません(客席に向かって)。もう一回挑戦するから、待っとけ!」
からのお互いに礼!
もうこれで感情がおかしくなっちゃった。顔がクチャクチャになってただろうから3階の一番前の席を取っておいて良かった。
そして最後は「ぎゅん」締め。
興行終了から30分後、試合後の売店にはチャンピオンの姿が。すぐさま列に並んだ。
ちっち「えー!来てくれたの!」
僕「はい、おとといココに来るの決めて…」
ちっち「ありがとう!…(ポートレートにサインを書く前に)えーっと…ごめん、名前思い出せない… 名字は覚えてるんだけど。『○○』だよね。えーっと…」
僕「けんごです」
ちっち「そうだ!けんごくんだ!」
先月は覚えててくれた僕の名前も激闘を終えた直後だと「思い出せない」に。
僕「最後の里村さんとのやりとり、超感動しました」
ちっち「本当ですか!私はそれよりあなたが今ここに来てくれてることに感動ですよ」
橋本千紘はこんな素敵な返しを即興でできちゃう素晴らしい娘(こ)なんですよ!!
嬉しくて嬉しくて、心の中では「もー!そんなこと言われたら、また見に来ちゃうぞ♡」って思ったけどそんなこと言えるはずもなく。
僕「リングシューズ変えたんですね!」
橋本「初めて言われた〜(嬉しそうな顔で)!
めっちゃ嬉しい!」
かなり嬉しそうな顔だったから、正直「そんな喜ぶ!?」と思ったけど、なんだかこっちも嬉しい気持ちに。変化に触れて女の子を喜ばせようとするってもうアイドルの握手会じゃんか。我ながらオタクだなあって…
僕「最後に写真いいですか?」
橋本「もちろん!」
コレが激闘を終えた後の女の子の笑顔ですよ!
ちょっと前までリングの上で涙目だった女の子ですよ!
試合前はキマってたメイクも全部落ちちゃったんですよ!
それでも売店に自分の足で立ってファンの写真撮影に応じるんですよ!
これが仙女のチャンピオン橋本千紘ですよ!
いつもはカメラを向けたら、ベルトを腰に巻いた状態で「ぎゅん」ポーズなのに、この日はベルトを手で持ってアピール。ああ、そうなんだ。今日は特別な日なんだよ。やっぱ分かってるなと。(上から目線だけど)
そして最後は握手。
橋本「またよろしくお願いします!」(強く手を握りながら)
僕「はい!また来ます!」
決戦を終えたチャンピオンのおてては柔らかかった(キモい)。
行ってよかった2度目の仙台だった。