プロレスの萌えポイントを語る会

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ZERO1に心打たれた2017 -夏-

今年の8月26日は金沢駅前の商店街のお祭りで開催された観戦無料の女子プロレスからZERO1高岡大会をハシゴした。

観戦無料ということもあって、女子プロレスの会場には老若男女問わず様々な層の観客が見られた。僕は橋本千紘Tシャツを着て観戦していたのだが、会場で選手Tシャツを着ていた観客は僕を含めて片手で数えられるほどだった。会場にいたその多くはプロレスファンではない様子が伺えた。

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非プロレスファンこそ多かったが、試合が始まると会場は大盛り上がり。メインイベントで勝利したアジャコングが「また来年もここに来ていいですか」と問いかければ、客席にいた子どもたちは大喜び。なんとも微笑ましい光景だった。

そんな光景を見て、心が温まったところで、金沢からZERO1の興行がある富山県高岡市へ移動した。

 

会場の高岡テクノドームに着くと、そこには衝撃的な光景があった。驚くほどにガラガラなのだ。週刊プロレスTwitterを通してZERO1が観客数に伸び悩んでいることは知っていたが、富山県小幡優作の出身地でもあるので、それなりに観客が集まるものだと思っていた。しかし、予想以上に寂しい観客数だった。

つい1時間ほど前まで大盛り上がりのイベントプロレスを見ていたからなのか、会場に入った瞬間、不思議な気分に陥った。さっきまでいた会場とは真逆の空間に来たような感覚。

 

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そんな僕の不思議な気分が熱いものに変わる場面があった。ZERO1の興行の一つの盛り上がりポイントである、大谷晋二郎の顔面ウォッシュに合わせてみんなで叫ぶ「オイッ、オイッ」の掛け声。これがこの日はイマイチ盛り上がらなかったのだが、それでも必死に観客を煽る大谷晋二郎の姿とプロレス少年のような顔をして、観客の誰よりも「オイッ、オイッ」と叫んでいるオッキー沖田リングアナウンサーの姿を見ると、なんて愛のある団体なのだろうと思えてきたのだ。僕は旗揚げ当時からずっとZERO1を応援してきたわけではない。だがあの光景を見た時、ZERO1の人たちが報われる日が来てほしいと心底思った。プロレス会場でこういった感情を持ったのは初めてだった。

そんな熱い思いの中、この日は会場を後にした。

 

 

 

それから5日後の8月31日、僕はZERO1後楽園ホール大会を見に行った。

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8月26日にZERO1高岡大会を見終えた後に夜行バスに乗って東京へ行き、

 

27日 全日本プロレス両国国技館大会&FREEDOMS後楽園ホール大会観戦

28日 神保町・書泉グランデでの天龍源一郎イベント参加

29日 鈍行電車で東京から仙台へ移動→センダイガールズプロレスリング観戦&楽天vs西武観戦

30日 センダイガールズプロレスリング道場での仙女サークル参加

31日 鈍行電車で仙台から東京へ移動→ZERO1後楽園ホール大会観戦

 

といった強行スケジュールを続けていたので、さすがに体力が限界を迎えていた。

過去にも疲労がピークを迎えて、プロレス観戦中に寝てしまったことがあったので、今回もそうなるのだろうと思っていた。

 

しかしながら、いざ試合が始まると、全く違った。むしろ疲れなんて吹っ飛ばしてくれるような興行が待っていた。

笑いあり(横山佳和)、涙あり(田中将斗vs拳王)、熱狂あり、空中技あり(SUGI)、バチバチあり(奥田啓介)、スリリングあり(TARUの入場)、カオスあり(三又又三と観客の野次)といったプロレスの面白い要素が全て詰まっていると言っても過言ではない興行だった。

特にメインイベントの世界ヘビー級選手権 田中将斗vs拳王の試合は言葉では言い表せないほどの興奮を覚えた。30分が経過し、時間切れ引き分けのゴングが鳴った時には自然と涙が溢れてきた。8年前の夏にプロレスと出会って以来、毎日プロレスについて考えている僕が「あれ、プロレスってこんなに面白かったっけ?」と思ったほど、面白かった。

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興行全体を通して、他団体所属やフリーの選手の参戦も多かったことは確かだが、ZERO1のリングにはどの団体よりも闘いがあった。ハイカラなコスチュームを身にまとった若手注目株選手がいるかと言うとそうではない。プ女子受けするものがあるかと言うとなんとも言い難い。でも、僕はあの日、後楽園ホールで確かにプロレスを見た。ホンモノのプロレスを見た帰りは多幸感に溢れるということを知った。あの日の興奮は今でも忘れられない。

 

幸せな気持ちになったのと同時に悔しい気持ちも湧いてきた。素晴らしい興行だったのに大会中継がないと知ったからだ。今ZERO1はどこよりも熱いプロレスを提供しているのに、うまく世間に魅力を発信できていない状況にあるのだ。もっと言うと、「後楽園ホールが埋まらない」という事実だけが一人歩きしている状況にある。8月31日の後楽園ホールも確かに空席が目立っていた。しかし、『客が入らない=つまらない』ではないということをこのブログを通して言っておきたい。

 

 

 

三又又三GMは『KAMINOGE vol.72』のインタビューでこんなことを言っている。

 

「後楽園スッカスカのZERO1には何かオヤジを勃起させる魅力があったんですよ」 

 

僕は現在18歳。決してオヤジと言える年齢ではないが、この言葉には共感できた。

あの日のスッカスカの後楽園ホールには18歳の心に訴えかけてくるものがあった。

 

 

 

 

ZERO1の選手、関係者には本当に報われてほしい。この面白さを中継で伝えられないのなら、実際に会場に足を運んでもらうしかない。

 

今のZERO1のプロレスの面白さを一人でも多くの人に知ってもらいたい。

プロレス見たいならZERO1に行くべし!