魂の叫び!ACHをもっと日本に呼んでください!
シカゴではAAWを2日間とALL IN、メキシコシティではCMLLと、この夏、僕は海外で多くの試合を生観戦したわけだけど、その中でも断トツで輝いて見えたレスラーがいた。それはAAWで見たACHである。
新日本プロレスに不定期で参戦しているから日本のファンにも馴染みがあるACH。今このブログを読んでいて、「確かに良い選手だけどそこまで良い選手なの?」と不思議に思った方も少なくないはず。日本のプロレスファンの間ではまだ「陽気」、「かわいらしい」、「ハイフライヤー」、新日本プロレスには珍しい「黒人」レスラー(人種差別的な意味ではなく)、「内藤哲也の入場曲にのせたダンス」といったイメージくらいしかないと思う。しかし、AAWで僕が見たACHは間違いなくダイヤの原石だった。
このブログ記事では、僕が実際に生で見たACHの試合を振り返るとともに、僕が感じたACHの魅力を語ったり、日本にもっと呼べと叫んだりする。
◇ 現地時間 8月30日(木) AAW「Destination Chicago」 @Logan square Auditorium
【王者】ACH vs 【挑戦者】ジェフ・コブ
— 高専 (@Kosen_Wrestling) 2018年9月20日
急遽ACHvsジェフコブのAAWヘビー級戦が!#AAWChicago pic.twitter.com/8fvg325NVL
— 高専 (@Kosen_Wrestling) 2018年8月31日
まずみんなに知ってもらいたいのはACHがAAWヘビー級王者であるということ。日本ではジュニア戦線で戦ってるかつ「俺が俺が」という主役タイプではないACH。彼はAAWのリングではヘビー級王者であり、団体の顔的存在なのである。しかもこの日の対戦相手はゴリッゴリのヘビー級戦士であるジェフ・コブ。日本のファン的には「そんなもんジェフ・コブが勝つだろ」試合。
Pumphandle Suplex by @GoGoACH #AAWChicago | @AAWPro #HSWN #aaw #aawprohttps://t.co/6q0Ln7uLAo pic.twitter.com/RgEEbahlvM
— Wrestling With Unicorns (@W_W_Unicorns) 2018年9月2日
余裕にすら見えるジェフ・コブの滞空時間長めのブレーンバスター#aawchicago pic.twitter.com/97ZauFlw6W
— 高専 (@Kosen_Wrestling) 2018年9月20日
Damn!!!!!! @GoGoACH @RealJeffCobb #AAWChicago | @AAWPro #HSWN #aaw #aawprohttps://t.co/6q0Ln7uLAo pic.twitter.com/Ha1WsoQBF1
— Wrestling With Unicorns (@W_W_Unicorns) 2018年9月2日
★ACHのココが凄い!①
『受けまくって這い上がる』
ヘビーもジュニアもないAAWのリングだけど、一応ACHは階級的にはジュニアヘビー。ジュニア戦士がスーパーヘビーと戦う時はいかに相手の技を食らわないようにするかが勝利への鍵の一つ。だけどACHは全部受け切っちゃう。ジェフ・コブの技を受けまくった上で勇敢に立ち向かうタフさたるや。やられても、やられても、立ち上がる。わかりやすいスター感。このACHを日本で見せられたら日本人ウケ間違いなし。
#AAWChicago@RealJeffCobb vs @GoGoACH pic.twitter.com/MxHBOm67a7
— Tweets of Matt (@ProWresMatthew) 2018年8月31日
Superkick, Lariat, and Buster Call by @GoGoACH #AAWChicago | @AAWPro #HSWN #aaw #aawprohttps://t.co/6q0Ln7uLAo pic.twitter.com/ciP2TZPoej
— Wrestling With Unicorns (@W_W_Unicorns) 2018年9月2日
★ACHのココが凄い!②
『ズバ抜けたパワー・スピード・スタミナ』
生で見て一番驚いたACHの凄さはコレ!パワーもスピードもスタミナも一級モノ。散々投げられてきたのに何故試合終盤にジェフ・コブをぶっこ抜くことができるのか。試合時間が長いのにどうして試合序盤と比べてスピードが落ちていないのか。
ジュニア特有のスピードに、そんじゃそこらのヘビー級選手では全く敵わないでしょって言えるほどのパワー。試合終盤に見せたぶっこ抜きジャーマンやシットダウンパワーボムなんてフィニッシュ技として使えるレベル。
それらに加えて、スタミナである。どれだけジェフ・コブの技を受けても、試合時間が長引いても、集中力が切れた瞬間や魂が抜けた瞬間が一切なかった。こんな理想的なのある!?
スーパーアスリート・ACH、ここにあり!
ACH retains his @AAWPro Title in an incredible match against Jeff Cobb!#AAWChicago #HSWN pic.twitter.com/OxPvuYKyMx
— Tweets of Matt (@ProWresMatthew) 2018年8月31日
ACHがブレーンバスターでジェフコブから3カウント奪取!!#AAWChicago pic.twitter.com/CeVabZ5c1k
— 高専 (@Kosen_Wrestling) 2018年8月31日
最後は日本でまだ出していないフィニッシュホールド・バスターコールでACHが勝利!
ジェフ・コブに真正面からぶつかって、勝ったACH。実は8月4日に行われたAAWの興行でもジェフ・コブ相手にタイトルマッチを行い、王座防衛に成功しているので、1ヶ月に2度シングルマッチでジェフ・コブから勝利を挙げたことに。これはもうまぐれでもなんでもない。ACHは本当は強いんです。
スタンディングオベーション#AAWChicago pic.twitter.com/QzRcP8CjKV
— 高専 (@Kosen_Wrestling) 2018年9月20日
試合後の観客の盛り上がり具合が凄かった。ピープルズチャンプ・ACH、ここにあり!
あれだけの強豪が揃ったBOLAで優勝したジェフ・コブ。いや〜嬉しい。
— 高専 (@Kosen_Wrestling) 2018年9月17日
そしてみんなに伝えたい。このジェフ・コブ と先月シングルマッチで2度対戦して、真正面からぶつかった結果、2連勝した男がいます。その男の名はACHです。
ACHvsジェフ・コブのAAWヘビー級王座戦を見て思ったことは、ジェフ・コブの本当の凄さってまだまだ日本のプロレスファンに届いてないなっていうのと、ACHの凄さなんて全く伝わってねえわってこと。
— 高専 (@Kosen_Wrestling) 2018年9月17日
続いては翌日の興行。
◇ 現地時間 8月31日(金) AAW「Defininng Moment」 @Logan square Auditorium
AAW2日目のACHの入場シーン!
— 高専 (@Kosen_Wrestling) 2018年9月10日
これがAAWでのACH!! pic.twitter.com/BRAdDMn6sq
ACHの名前がコールされると、会場は大“GO!GO!ACH!”コール! pic.twitter.com/RX1hxcmIpA
— 高専 (@Kosen_Wrestling) 2018年9月10日
前日同様、急遽組まれたタイトルマッチ。
挑戦者のブロディ・キングは大ヒールということもあって、この日はACHが入場してきた段階で大「ACH」コールが。まさにピープルズチャンプ!
技を受けた後にACHが見せる辛い表情/痛がり。
— 高専 (@Kosen_Wrestling) 2018年9月10日
こんなのずっと見せられたら会場で“GO!GO!ACH!”って叫んじゃうって。感情移入しちゃうって。応援しちゃうって。 pic.twitter.com/a4CMBy1UHz
★ACHのココが凄い!③
『辛い表情』
今年のBOSJシリーズでもよく見られたACHの辛い表情。ACHのタイトルマッチを2日連続で生で見て、ACHの痛がる姿は惹かれるものがあると再確認した。
投げ技を食らうと胸を張って肘を引いて「アーッ」と叫んで背中が痛いアピール、チョップを食らうと胸をおさえて泣き顔に、というように相手の技の威力を引き立てつつ、見る者を自分に感情移入させるというなかなか高度な技術を持つ。実際に痛いのはもちろんなんだけど、その痛みを観客に伝えるのが上手すぎる。
これは日本でもっと活かせるはず。相手の技の威力を引き立てて終わるのではなく、その先のステージまで日本でもいってくれ!頼む!
それでも集中力は切れず。
— 高専 (@Kosen_Wrestling) 2018年9月10日
巨漢ブロディ・キングをぶっこ抜いちゃう! pic.twitter.com/qwIEFEfHQN
ジャーマンでダメならシットダウン!
— 高専 (@Kosen_Wrestling) 2018年9月10日
スーパーヘビー級相手のシングルマッチの終盤でコレを綺麗に決めるACHの凄さ! pic.twitter.com/PiCYOWobyP
ミッドナイトスターは完璧に決まるも、ブロディ・キングのセコンドのジミー・ジェイコブスがレフェリーの足を引っ張り、惜しくも3カウントならず。
— 高専 (@Kosen_Wrestling) 2018年9月10日
普段感情移入してプロレスを見ない僕もこの時ばかりはジミー・ジェイコブスを本気で恨んだ。 pic.twitter.com/WvbjhttkbK
見て!この試合の最後の最後の会場の大“GO!GO!ACH”コールを! pic.twitter.com/ubbwosn7kz
— 高専 (@Kosen_Wrestling) 2018年9月10日
AAWヘビー級王座を落としてしまい、落ち込むACHと超イイ試合を見せてくれた敗者を讃える観客たち。
— 高専 (@Kosen_Wrestling) 2018年9月10日
この後のACHの「みんな、ごめん…」顔がたまんなかった。
ACH、もっと日本に来てくれ!ACHならレスリングで相手のスタミナを奪うことと日本の魂の部分を学べば、最高で最強のチャンプに絶対なれるよ! pic.twitter.com/sBGvm9uIyz
結局ACHは試合に敗れ、王座陥落ということに。ACHが負けた瞬間、僕は一気に魂が抜かれたような感覚に陥った。
試合後、一人リングに残されたACHはまた『辛い表情』。そんなACHを観客全員が大「GO!GO!ACH!」チャントで讃える。これがもう切なくて切なくて。
「日本でも昨日今日のようなお前が見たいよ!!」と心の中で叫んだ。
プロレスファンは「今このレスラーが面白い」とか「この団体が凄い」とか言うけど、それってレスラーと団体の相性がいいから言えることで、結局のところ一番肝心なところは団体とレスラーの相性である。ACHは日本でまだ本当の凄さを発揮できていない。しかしながら、ACHと新日本プロレスの相性が悪いと僕は思ってない。ただ新日本プロレスは今後もっともっとACHを面白く使うことができるはずだと思ってる。
ACHはパワーもスピードもスタミナも揃ってるし、何よりスター性がある。日本でも使い方次第ではケニー・オメガを超える存在になれると僕は思った。いや、絶対になる。だって僕がAAWで生で見たACHは確かにダイヤの原石だったんだから。
まあ向こうでは既に宝石だったんだけど。
ついに買いました。僕のACH熱はホンモノです。
— 高専 (@Kosen_Wrestling) 2018年9月19日
I’m a big fan of yours!!! @GoGoACH pic.twitter.com/Qms7PxiRq3
大事なことなので最後にもう一度言います。
ACHをもっと日本に呼んでください!彼の入場曲がファンの耳に馴染むまで呼んでください!彼にもっとチャンスを与えてください!
さらに野毛道場に住み込ませて、レスリングでスタミナを奪う作業や精神面も鍛えてください!彼は間違いなくスターになれます!
新日本プロレスさん、『ACHスター化計画』を宜しくお願い致します!