ALL IN版 大プロレス祭り『STARRCAST』レポ②
前回の話の続き。
STARRCASTのサイン&撮影会参加権はほとんどが事前にオンラインでチケットが売られていた。(一部例外アリ)
当日は購入したことを証明するコードをスタッフに見せるという流れ。また、オンラインで定員数に届かなかったサイン会に限り、飛び入り参加OK。
だけど実際は、サイン会によっては、コードを見せなくても列に並べば参加できるほどガバガバで、「さすがにテキトーすぎだろ」ってところだった。
ここで面白かったのが、どの部屋でサイン会を開催するかで選手が階級分けされてるということ。
部屋はVIPルーム、準VIPルーム、会場中央ロビー(机だけ広げて。部屋じゃない)、会場ロビー奥(机だけ広げて。部屋じゃない)、ロビーと化粧室の間(机だけ広げて。部屋じゃない)、地下の出店広場の6つ。
the ELITE勢はVIPルーム、BCOGは準VIPルーム、会場ロビーには往年のWWEスーパースター、地下に行くと人気米インディーレスラーたちがいる。
それでは、部屋の情報やみんな大好きお金の話(料金)を混ぜつつ、サイン会レポを。
▶︎ BCOG (タマ・トンガ&タンガ・ロア&キング・ハク)
内容: 目の前でポートレートにサイン&写真撮影
料金: 60ドル
部屋: 準VIPルーム
待ち時間: 90分強
スタッフによる剥がしナシ
FIRING SQUADサイン会は90分待ち pic.twitter.com/SFlEZSozCK
— 高専 (@Kosen_Wrestling) 2018年12月14日
順番が来るなり、タマちゃんが僕のKITAMU-LARGE Tシャツを指して大喜び。
タマ「ハハハ!なんてイカしたTシャツ着てんだ!」
高専「ありがとうございます!自分で作ったんです」
タマ「ワ〜オ。日本のどこから来たの?」
タマ「富山ね。知ってる知ってる。ちょっと動画撮っていい?」
高専「ええ、もちろん」
タマちゃんのインスタグラムをフォローしてる人ならわかるアレです。タマちゃんがセルフィーで動画を回して色々と喋るやつ。
そしてこの日はサイン会で出会った面白いファン(ファットアスマサさんとBCOG Tシャツを着た男性)をインスタストーリーにあげてたので、「おれもタマちゃんストーリー行きじゃね?」なんて思いながら、「もちろん」と答えた。
(僕と肩を組んで内カメラで動画を撮りながら)
タマ「レディース&ジェントルメン、今からはるばる日本からやってきたクレイジーなヤツを紹介する。“キタムラボーイ”だ!」
(正確には覚えてない)
タマちゃんの横にはただただニヤリとうなづく僕。
ジェイ・ホワイトが喋ってる隣で悪巧みしてるような顔で無言でうなづく外道さんをイメージしていただければ。
(僕にカメラを向けて)
タマ「キタムラ!見てるか!お前の大ファンだぞ!」
(僕に向かって)
タマ「多分キタムラも見てるだろうから、キタムラにメッセージ、ブッかませ〜!」
(正確には覚えてない)
高専「……」
(笑顔で)
タマ「彼はちょっと緊張しいなんだ!アハハハ!」
(正確に覚えてる)
完全にやらかした。ここ最近、レスラーを目の前にして緊張することはなくなってきてたんだけど、ファットアスマサにさえも動画の中で会話を振ったりしてなかったから、瞬時に「おーい!きたむー!俺いつまでも待ってからさ!焦らずゆっくり治せって!」とか言って、対応することができなかった。あと普通に北村へのメッセージだから日本語でいいのに、シカゴにいる間は英語脳でいたから、「え?英語で何て言えばいいんだ…」ってなって、マジで恥ずかしくなって黙り込んでしまった。
気分は女優の前で勃てない汁男優。
「キタムラ!カムバック!」とか整ってない英語でもいいから瞬時に対応できる人間にならないとなって。勃てないとなって。
真面目にこういうすぐに思いを伝えようとするパワーが人間には大事だなって。
ジェイにマイクをパスされたら、いきなり凄いスイッチが入る外道さんみたいにならないとなって……。
そして悲しきかな、その動画がタマちゃんのインスタストーリーにアップされることはなかった。
タマちゃんのスマホのフォルダにだけ残ってる幻の動画となった。
いや、もしかするとフォルダからも消されてる。
ちなみに待機してる時にはこんなシーンを見られた
コーセンがシカゴで撮ったアンバー姐さんとタマちゃんの感動の再会の瞬間です pic.twitter.com/ck4XNwOywN
— 高専 (@Kosen_Wrestling) 2018年12月10日
あとthe ELITE系のTシャツを着てるファンが来たら、タマちゃんが「オイ!俺たちのは?」みたいなイジりをして、写真撮影の時にはハクさんがそのファンにスリーパーしてて、「これBCOG Tシャツ着てくるよりオイシイじゃん!」って思った。
▶︎マーティー・スカル
内容: 目の前でポートレートにサイン&写真撮影
料金: 40ドル
部屋: VIPルーム
待ち時間: 2時間
スタッフによる剥がしナシ
マーティー・スカルも僕のKITAMU-LARGE Tシャツを見て、すぐに反応してくれた。
スカル「お〜、北村Tシャツ」
高専「北村の大ファンなんですよ。これも自分で作りまして」
スカル「彼はvery very strong manだよ」
高専「お〜」
(2時間並んで疲れた僕の顔を見て)
スカル「大丈夫?疲れてない? ゲンキデスカ?」
高専「『ゲンキデスカ』!そんな日本語知ってるんですね(笑)」
スカル「そう、唯一知ってる日本語だよ。(笑顔)
……ゲンキデスカ?」
高専「ゲンキデス」
(めちゃくちゃ笑顔で)
スカル「そうそう!“カ”をつけるだけで疑問形になるんだよね!」
スカル「よし、じゃあ写真撮ろうか」
高専「はい!ちなみに指ポキポーズはOK?」
スカル「ごめん。そういうのはできないんだ(苦笑)」
プヲタ活動の数を結構こなしてきた僕が今まで触れてきたレスラーの中で最も紳士的だと思ったマーティー・スカル。
だけど、そんな紳士とのステキな会話を最後の最後に苦笑いで終わらせちゃって、自分が超情けなく思えた。
そんなところ。思ったより長文になったので、Codyやレイ・ミステリオなど他のレスラーのサイン会の様子は次回。