プロレスの萌えポイントを語る会

〜迷っても行けよ 行けば分かるさ〜

AAWを見終えて ~プヲタ高専生の武者修行記~

引き続きAAWの話。

AAWの興行全体を通して思ったことがある。結局どのレスラーもWWEを見て育ってきた人間なのだということ。どのレスラーも客に見られていることを強く意識して戦ってるように見えた。試合中の目線は常に対戦相手に向いてるし、試合のクオリティも相当高いんだけど、観客と向き合ってる感をビジビシ感じた。この人たちは視野が広いなあと。......うまく説明できないんだけど、まあ要するに魅せ方がかなりWWEっぽかった。WRSTLING(デビット・スター&エディ・キングストン)がレフェリーの隙をついてベルトで対戦相手を殴って3カウントをとった時の「してやったり」顔はたまらなかったし、対戦相手だけではなく観客のことまで煽るMJFのマイクアピールは圧巻だった。あれは日本のプロレスだけを見て育ってきた人間がやるのは難しいはず。

 

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「受けで魅せるにしろ、凄い技で会場を沸かすにしろ、まず感情を入れてもらわないとお客さんに試合を楽しんでもらえないでしょ?」

どのレスラーもそんな考え方であるように感じた。そしてそんなレスラーたちがWWEから声がかかってきたら挑戦してみたいという気持ちが生まれるのも当然だよなと。

 

また、外国人選手たちがよく「日本のファンは海外のファンに比べて、集中して試合を見てくれる」と言うけど、確かにそうだった。試合を見るというよりはベビーフェイスには声援を、ヒールには思いっきりブーイングを送って、試合を楽しむっていう感じ。

会場のLogan square  auditoriumは音楽団の演奏会で普段使われていて、2days 1日目の試合中も、よ〜く耳を澄ませると、隣の部屋から楽器の音が聴こえたんだけど、観客が黙って試合を見守る瞬間がないから、これがなかなか気づかなかった。最も隣の部屋に近い最後列に座っていた僕だから気づけたのだと思う。

レスラーの姿勢も違えば、客の楽しみ方も違って、日本の会場でしかプロレスを見たことがなかった僕にとってはなかなか異空間だった。

だけどこれが不思議と居心地が良かった。

 

勝負論が強く根付いている日本のプロレスが「闘い」なら、AAWで見たプロレスは「戦い」だった。どっちが良いとか悪いとかではなく。戦い抜いた末に観客の興奮があると考えるか、観客ありきのプロレスと考えるか。

AAWの興行は「スポーツエンターテイメント」という言葉がピッタリだった。「スポーツエンターテイメント」ってどうしても軽い響きに聞こえてしまうから、僕はプロレスをスポーツエンターテイメントと称することが嫌いだった。僕が知ってるプロレスは軽々しくそんな言葉で片付けられるようなものじゃないんだよと思っていた。でもAAWの興行を通して「スポーツエンターテイメント」という言葉の重みを知った。

決して大きいとは言えない会場でビール片手に異常なテンションで叫び続ける観客たちに囲まれて、凄い試合をやってのける米インディーレスラーズを見ると、めちゃくちゃ夢を感じたし、プロレスってどのジャンルにも負けない極上の娯楽だなと思った。興行を見終えた後、「あ〜、俺このプロレス大好きだわ」と思えた。

アメリカという広大な土地で生きているレスラーたちが、プロレスをやるために各々のまちからシカゴにやってくる。そこには日本のプロレス界で見られるようなバス巡業システムはなく、レスラー各々が自分の足で会場に集まる。一試合一試合大切にしようという思いで会場を盛り上げて、自分のまちに帰る。一試合や二試合のためにわざわざシカゴまでやってきて、試合が終われば自分のまちへ戻る。こんなに素敵な話あるか?こんなのプロレスを愛してないとできない。米インディー、ロマンしかない。

 

 

2009年から始まった僕のプヲタ人生。新日から始まって、ドラゲーが一番面白いと感じてた時期もあったし、DDTの興行の満足度が一番高いと思ってた時期、「武藤全日本でほっこり」期、「ストロングBJ強え!」期、「俺が求めてたプロレス、ここ(WWE)にあるんじゃないか」期、「方舟新章たまらん」期、「初期レスワンに目覚め」期、「秋山全日本のプロレス感たるや」期、「ZERO1こそプロレス」期、「ダムズの会場一番落ち着く」期、「なんだかんだ新日」期、………いろいろあった。何周も回って、巡り巡って、今は「米インディー凄え」期に突入。

プロレス、知れば知るほど。

 

 

 

To be continued...

 

魂の叫び!ACHをもっと日本に呼んでください!

シカゴではAAWを2日間とALL IN、メキシコシティではCMLLと、この夏、僕は海外で多くの試合を生観戦したわけだけど、その中でも断トツで輝いて見えたレスラーがいた。それはAAWで見たACHである。

 

新日本プロレス不定期で参戦しているから日本のファンにも馴染みがあるACH。今このブログを読んでいて、「確かに良い選手だけどそこまで良い選手なの?」と不思議に思った方も少なくないはず。日本のプロレスファンの間ではまだ「陽気」、「かわいらしい」、「ハイフライヤー」、新日本プロレスには珍しい「黒人」レスラー(人種差別的な意味ではなく)、「内藤哲也の入場曲にのせたダンス」といったイメージくらいしかないと思う。しかし、AAWで僕が見たACHは間違いなくダイヤの原石だった。

 

このブログ記事では、僕が実際に生で見たACHの試合を振り返るとともに、僕が感じたACHの魅力を語ったり、日本にもっと呼べと叫んだりする。

 

 

◇ 現地時間 8月30日(木) AAWDestination Chicago」 @Logan square Auditorium 

▶︎AAWヘビー級王座戦

【王者】ACH vs 【挑戦者】ジェフ・コブ

まずみんなに知ってもらいたいのはACHAAWヘビー級王者であるということ。日本ではジュニア戦線で戦ってるかつ「俺が俺が」という主役タイプではないACH。彼はAAWのリングではヘビー級王者であり、団体の顔的存在なのである。しかもこの日の対戦相手はゴリッゴリのヘビー級戦士であるジェフ・コブ。日本のファン的には「そんなもんジェフ・コブが勝つだろ」試合。

 

 

ACHのココが凄い!①

『受けまくって這い上がる』

ヘビーもジュニアもないAAWのリングだけど、一応ACHは階級的にはジュニアヘビー。ジュニア戦士がスーパーヘビーと戦う時はいかに相手の技を食らわないようにするかが勝利への鍵の一つ。だけどACHは全部受け切っちゃう。ジェフ・コブの技を受けまくった上で勇敢に立ち向かうタフさたるや。やられても、やられても、立ち上がる。わかりやすいスター感。このACHを日本で見せられたら日本人ウケ間違いなし。

 

 

 

ACHのココが凄い!②

『ズバ抜けたパワー・スピード・スタミナ』

生で見て一番驚いたACHの凄さはコレ!パワーもスピードもスタミナも一級モノ。散々投げられてきたのに何故試合終盤にジェフ・コブをぶっこ抜くことができるのか。試合時間が長いのにどうして試合序盤と比べてスピードが落ちていないのか。

ジュニア特有のスピードに、そんじゃそこらのヘビー級選手では全く敵わないでしょって言えるほどのパワー。試合終盤に見せたぶっこ抜きジャーマンやシットダウンパワーボムなんてフィニッシュ技として使えるレベル。

それらに加えて、スタミナである。どれだけジェフ・コブの技を受けても、試合時間が長引いても、集中力が切れた瞬間や魂が抜けた瞬間が一切なかった。こんな理想的なのある!?

スーパーアスリート・ACH、ここにあり!

 

 

最後は日本でまだ出していないフィニッシュホールド・バスターコールでACHが勝利!

ジェフ・コブに真正面からぶつかって、勝ったACH。実は8月4日に行われたAAWの興行でもジェフ・コブ相手にタイトルマッチを行い、王座防衛に成功しているので、1ヶ月に2度シングルマッチでジェフ・コブから勝利を挙げたことに。これはもうまぐれでもなんでもない。ACHは本当は強いんです。

 

試合後の観客の盛り上がり具合が凄かった。ピープルズチャンプ・ACH、ここにあり!

 



 

続いては翌日の興行。

◇ 現地時間 8月31日(金) AAW「Defininng Moment」 @Logan square Auditorium

▶︎AAWヘビー級王座戦
【王者】ACH vs【挑戦者】ブロディ・キング

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前日同様、急遽組まれたタイトルマッチ。
挑戦者のブロディ・キングは大ヒールということもあって、この日はACHが入場してきた段階で大「ACH」コールが。まさにピープルズチャンプ!

 

 

ACHのココが凄い!③

『辛い表情』

今年のBOSJシリーズでもよく見られたACHの辛い表情。ACHのタイトルマッチを2日連続で生で見て、ACHの痛がる姿は惹かれるものがあると再確認した。

投げ技を食らうと胸を張って肘を引いて「アーッ」と叫んで背中が痛いアピール、チョップを食らうと胸をおさえて泣き顔に、というように相手の技の威力を引き立てつつ、見る者を自分に感情移入させるというなかなか高度な技術を持つ。実際に痛いのはもちろんなんだけど、その痛みを観客に伝えるのが上手すぎる。

これは日本でもっと活かせるはず。相手の技の威力を引き立てて終わるのではなく、その先のステージまで日本でもいってくれ!頼む!

 

 

結局ACHは試合に敗れ、王座陥落ということに。ACHが負けた瞬間、僕は一気に魂が抜かれたような感覚に陥った。

試合後、一人リングに残されたACHはまた『辛い表情』。そんなACHを観客全員が大「GO!GO!ACH!」チャントで讃える。これがもう切なくて切なくて。

「日本でも昨日今日のようなお前が見たいよ!!」と心の中で叫んだ。

 

 

 

プロレスファンは「今このレスラーが面白い」とか「この団体が凄い」とか言うけど、それってレスラーと団体の相性がいいから言えることで、結局のところ一番肝心なところは団体とレスラーの相性である。ACHは日本でまだ本当の凄さを発揮できていない。しかしながら、ACH新日本プロレスの相性が悪いと僕は思ってない。ただ新日本プロレスは今後もっともっとACHを面白く使うことができるはずだと思ってる。

ACHはパワーもスピードもスタミナも揃ってるし、何よりスター性がある。日本でも使い方次第ではケニー・オメガを超える存在になれると僕は思った。いや、絶対になる。だって僕がAAWで生で見たACHは確かにダイヤの原石だったんだから。

まあ向こうでは既に宝石だったんだけど。

 

 

大事なことなので最後にもう一度言います。

ACHをもっと日本に呼んでください!彼の入場曲がファンの耳に馴染むまで呼んでください!彼にもっとチャンスを与えてください!

さらに野毛道場に住み込ませて、レスリングでスタミナを奪う作業や精神面も鍛えてください!彼は間違いなくスターになれます!

 

新日本プロレスさん、『ACHスター化計画』を宜しくお願い致します!

 

AAW2日目 〜プヲタ高専生の武者修行記〜

シカゴ滞在3日目・8月31日(金)。AAW2日目。

この日も開場時間の5分前に到着。前日よりも長い列が。

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列に並んでいると数人のプヲタから北村Tシャツを褒めてもらった。“Nice‼︎”とか“That's awesome!”とか。新日本のアンダーマッチもしっかり見てるプヲタ猛者たちがここに集まってるんだなあと。

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こうやって北村克哉の試合がないのに自分でデザインして作った北村Tシャツを着てた僕も大概なんだけど、会場には結構な人数のオリジナルプロレスTシャツ着用者がいた。中でも多かったのが鈴木みのるのTシャツ。明らかにパイルドライバー製ではないなっていう変なイラストに「KAZE NI NARE」と書いてあるTシャツやパンクラス時代のリーゼントヘアーの鈴木実の顔がドーンとプリントされたTシャツなど。あと闘魂SHOP製ではない内藤哲也イラストTシャツを着た人もいた。

この文化も面白いなと。日本のプロレス会場でも、プヲタ同士の自作Tシャツ自慢が増えたら楽しいのになと思う。

日本なんて自作Tシャツを着て会場へ行くのはチャド荒倉さんと小松倶楽部の方々と僕くらいなんじゃないかな。 

 

 

話を元に戻すとして…

すぐに開場時間となり、あっという間に入場。この日は前日と違い、入場時にeチケット購入者と観戦者が同一人物であることを確認するために身分証明書の提示を要求された。ここはパスポートを見せてクリア。

日本のプロレス業界でももっとeチケットを採用してくれたらいいのになと思う。転売も減るし、コンビニでのチケット発券のような無駄な作業・無駄な手数料が発生しないし、チケットを家に置き忘れることもないし、…。

 

 

この日も入場すると、既にリングがグッズ売店に。前日とメンツが多少変わっていた。

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ちなみに選手持ち込みグッズのほとんどはTシャツ。価格は選手によってそれぞれで、大体20ドルから30ドルくらいの間。ポートレートも売られていたが、どの選手も用意していたわけではない。

だけどジェフ・コブなんかはTシャツやポートレート以外にもフィギュアやSPLXのキャップも売ってたし、サミ・キャラハンなんかはカードも売ってた。

また、サインペンを用意していない選手が多くいた。日本と違って、Tシャツにサインを入れる文化がないためである。売店ではツーショット撮影が主。購入したTシャツにサインを求めてる観客は一人もいなかったと思う。

あとAAW関連のグッズ(衣類やDVD)だけはリング周辺ではなく入場ゲートそばで売られていた。

 

 

 

そんでこの日は何のアナウンスもなしに開始が10分ちょっと遅れた。



では試合の雑感を。

カート・スタリオン&ジェイク・サムシング

vs

エース・ロメロ&コルト・カバナ×

相変わらずカバナとエース・ロメロの会場人気が凄かった。

 

シェイン・ストリックランド vs ダービー・アリン×

念願の生シェイン・ストリックランド。ストリックランドの入場曲『Ain't Nobody』を周りの観客たちと合唱できて最高だったし、試合も「これ、2試合目でいいの?」と思うほど面白かった。

 

OI4K (デイブ・クリスト&ジェイク・クリスト)

vs

ブライアン・ケイジ&エース・オースティン×

この日の興行は「シェイン・ストリックランドvsダービー・アリン」と「フラミータ&バンディードvsARフォックス&マイロン・リード」のみが事前発表されていて、あとは出場予定選手しかアナウンスがなかったんだけど、その出場予定選手欄に名前がなかったブライアン・ケイジがサプライズで登場。ちなみにケイジは翌日のALL INのダークマッチに出場予定。ああ、祭典感…というか、ALL IN Weekend感があっていいなあと。

 

去年の夏にノア富山大会で見た時は“ブライアン・ケイジらしい試合”を全く堪能できなかったので、やっと真の意味でブライアン・ケイジ童貞を卒業できた。イッた。ありがとうケイジ。

 

▶︎ハンディキャップマッチ

ジェシカ・ハヴォック vs 地元のローカルインディーレスラーズ×

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前日の興行でサミ・キャラハンと組んで、とんでもない試合をやってのけたジェシカ・ハヴォックの試合。

いきなり女子1人vs男子2人のハンディキャップマッチが始まったから「ジェシカ・ハヴォック勝ってくれ!!」と祈ってたら、あまりにもあっさりジェシカが勝っちゃった。

前日のミックストマッチが強烈すぎただけにちょっと…

 

▶︎AAWヘリテイジ王座戦

トレバー・リー vs DJZ×

この試合も良かった。技巧派ヒールチャンピオンvsハイフライベビーという分かりやすさがまず良かった。

 

しかもフィニッシュはコレ。トレバー・リーも最高。

 

思い返せば、DJZも会場人気と売店人気が合致していないレスラーだった。めちゃくちゃ試合は盛り上がるのに、売店は…。 もしかしたらキャラハンより差が大きかったかも。

 

ARフォックス&マイロン・リード

vs

The Mexibloods (フラミータ&バンディード)×

前日に続き、試合が終わった時になんだか幸せな気分になるほど素晴らしい試合を提供してくれたフラミータ&バンディード。前日同様、試合後には二人におひねりが飛んだ。

 

 

そして休憩時間へ。フラミータ&バンディードが選手入場ゲート付近で撮影会を行っていたので参加。ちなみに10ドル。

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その次にトレバー・リーと。「お前らバレットクラブのTシャツばっか着ないで、俺のTシャツを買えよ!」と叫んでいたのが最高だった。ちゃんとTシャツ購入。

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ここから後半戦。

MJF vs マルコ・スタント×

ブライアン・ケイジに続いてサプライズで登場した、ALL IN出場を翌日に控えている“ミスター・ファンサイズ” マルコ・スタント。

マルコ・スタントというレスラーについて全然知らなかっただけに、会場で初めて見て、軽い衝撃を受けた。

身長が低く(155cm)、なおかつ幼児体型。めちゃくちゃ小さいが、ミゼットレスラーほどではない。

日本にも、のはしたろうや佐久田俊行といった150cm台のレスラーはいるけど、彼らは身長こそ低いけどカラダがデカイ。しかしマルコ・スタントの場合は身長に見合った幼児体型。サイズ的には小学校高学年児童。

 

ほんで、この小さな男がイイ試合をするの。ひねくれヒール・MJFにやられてもやられても立ち向かう姿勢を見せて、観客を味方にするの。

超面白かった。

 

サミ・キャラハン vs ジミー・ジェイコブス×

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前日以上にキャラハンがヤバかった。詳しくはまた今度。

 

▶︎AAWタッグ王座戦

WRSTLING (エディ・キングストン&ジェフ・コブ)

vs

Besties in the world (デイビー・ベガ&マット・フィチェット)×

withスカーレット

前日のリマッチ……なんだけど、チャンピオンチーム・WRESTLINGはデビット・スターに代わり、なんとジェフ・コブが試合に出場。WWEタッグ王座におけるニューデイルールがココで採用されてるとは知らなくてビックリ。

 

とりあえず生でツアーオブジアイランドを見られて大満足。

 

▶︎AAWヘビー級王座戦

ブロディ・キング vs ACH×

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あ"ーッ!新王者誕生!

2daysで一番感情移入した試合。

改めてACHの日本長期滞在求ム!! 

この試合についても、また別の記事で!!

 

 

そんな感じで全試合終了。

必殺4時間コース!華金だとしても、まあ長い!

でもたった40ドルで2列目で4時間も楽しめるっていうのはめちゃくちゃ凄い話なんだけど。

 

 

…興行が終わって、会場の最寄り駅のホームで余韻に浸りながら帰りの電車を待っていると、一人の男性が僕に話しかけてきた。

 

男性:「いいTシャツだね。俺は北村の大ファンなんだ」

 

僕:「ありがとう。君のテンルー(天龍源一郎)Tシャツもナイスだね」

 

男性:「北村は今どうなってるの?復帰はいつか分かる?」

 

僕:「正確には分からないけど、復帰はそう遠くないかもね。彼は元気だよ!コレ…」(と言って北村のインスタ最新投稿を見せる)

 

男性:「お〜、コレは今なんだね?

ありがとう。知ることができて良かった。またいつか」

 

シカゴにも北村克哉の復帰を待ち望んでるファンがいると知ることができて嬉しかった。そして海外のファンからしたら、新日本プロレスが公式サイトでオフィシャルな情報を流さない限り、日本のファン以上に欠場中の選手の“いま”を知ることは難しいんだなと。いくら新日本プロレスワールドで試合をタイムリーに見ることができても、なかなか縮まらない距離もあるんだと気付かされた。

これも新日本プロレスの今後の課題だと思うと同時に、改めてプロレスTシャツはプヲタを繋げるなと思った。

 

 

そんな感じで最後はAAWの話と関係なくなっちゃったけど、これにて僕のAAW 2daysは終了。

 

次回はAAWで最も輝いていたACHについて!!

 

AAW 1日目 〜プヲタ高専生の武者修行記〜

8月28日(火曜)から9月8日(土曜)にかけてシカゴとメキシコへ行ってきた。お目当てはもちろんプロレス。

シカゴではシカゴが本拠地のインディー団体・AAWの興行を2日間とCody&ヤングバックスによる興行・ALL INを、メキシコシティではCMLLの火曜決戦を観戦した。

どの興行においても、感じることや考えさせられたことが多くあったから、「鉄は熱いうちに打て」ということで、思い出が風化しないうちにここに記しておこうかなと。

まあとてもココには書けない話もあったんだけど…

 

 

ということでまずはAAW観戦記から。日本にはあまり馴染みのない団体なので、まずは簡単に説明を。

AAW(All American Wrestling)とは2004年に旗揚げされた米国のプロレス団体で、団体の顔がACHだったり、過去のチャンピオンにセス・ロリンズがいたり、米インディーに疎い日本のプロレスファンからしてもなかなか凄い団体。

ちなみに所属のレスラーは一人もいない。試合内容的にも継続年数も興行の頻度も全然違うけど、団体のカタチという点だけで言えば、現代日本プロレス界におけるDSW/TCWと同じ。そしてACH=ユン・ガンチョルみたいな感じ。

 

僕が行った会場はそのAAWのホームとして知られるLogan square auditorium。

地下鉄ブルーライン Logan square駅から徒歩3分のこの会場。シカゴの地下鉄は乗換をしなければ距離に関係なく一律2.25ドルだし、駅からすぐだし、足がなく、公共交通機関を利用するしかない遠征系プヲタにとっては非常にありがたい。

 

会場前に到着すると、過去に何度もこの会場での興行を映像で見ていた僕は「えっ、この建物の中にあの空間があるの?」と驚いた。イメージしてた会場の外観と実際の会場の外観のギャップは後楽園ホール級。

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この日は開場時間の5分前に会場に到着。入り口には既にかなり長い列ができていた。

ちなみにこの日は何のアナウンスもなしに開場時間が15分遅れた…

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そしていよいよ開場。

階段を登って、

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さらに奥にある階段を登ると、入場ゲートに到着。

事前にネットで購入したeチケットのバーコードをスタッフが持っている機械にかざすだけでOK。
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中に入ると選手たちがリング周辺でグッズを売ってた。これぞ米インディースタイル。
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僕も早速この興行のメインイベントを務めるLUCHA BROTHERSのもとへ。

Tシャツ(20ドル=約2,200円)を一枚購入し、記念撮影。

察しの良いレイ・フェニックスが「日本から来たの?」と聞いてきたので、「そうです!昔ノアで見てましたよ!」なんて簡単な英語で言って。フェニックスの英語がかなりキレイでビックリ。

 

イスには数字が書かれたテープのみ。ここに書かれた数字と何列目かで観客は自分の席を見つける。

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会場内にはバーも。試合前からビールが売れる売れる。ちなみにレッドブルですら4ドルもしたからビールも決して安くはないはず。

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そして時刻は19時30分。いよいよ興行スタート。

 

ここからはザッと試合を振り返り。

 

▶︎AAWタッグ王座選手権試合

WRSTLING(デヴィット・スター&エディ・キングストン)

vs

Besties in the world(デイビー・ベガ&マット・フィチェット)×

withスカーレット

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この日の興行は出場選手と目玉カードしか事前に発表されていなかった、かつ試合順は一切発表されてなかったんだけど、第一試合からいきなりタッグ王座戦が。しかもレフェリーの隙をついたベルト殴打からのカウント3であっさり王座移動。2daysの一発目からめっちゃアメプロ全開だった。

観客の今夜は楽しもうという姿勢が初っ端からビッシビシ伝わってきた。第1試合から会場の空気が新日後楽園のメイン級。「この試合でこんなに盛り上がっちゃったらこの後あんたらどうすんの?」と思うくらい。

今夜は楽しもうと思うのは日本のプロレスファンも同じだけど、それを会場で表現するパワーがケタ違い。いくら映像で見てても、会場に来て初めて感じることっていっぱいあるな……なんて第1試合から考えさせられた。

そんで色々あって、試合途中にチャンピオンチームのセコンド・スカーレットを連れ去ったジェフ・コブとACHによるAAWヘビー級王座戦が行なわれることが急遽決定。

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AAWではジェフ・コブはヒールなんです。

 

 パコ vs スティーブン・ウルフ× 

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会場のパコ人気と僕のテンションが合致しなかったのは内緒。

 

▶︎3wayマッチ

DJZ vs マイロン・リード vs ラレド・キッド×

DJZの入場と生マイロン・リードだけでも満足だったんだけど、試合も良い意味で予想通りで最高。

あと序盤であっさりとマイロン・リードのカナディアンデストロイヤーが炸裂したのがまあまあの衝撃だった。

 

▶︎AAWヘリテイジ王座戦

トレバー・リー vs エース・ロメロ×

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会場のエース・ロメロ人気が凄い。ロメロの入場時には観客全員でアウトフィールドの「Your Love」を大熱唱。

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観客は試合中もずっとエース・ロメロを応援。やはり動けるデブは北米ウケするなあと実感。

個人的にはエース・ロメロの動きよりも、トレバー・リーのヒールテクの方がよっぽど光って見えた。面白かった。

 

カート・スタリオン&ジェイク・サムシング

vs

OI4K (デイブ・クリスト&ジェイク・クリスト)×

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結構楽しみにしてたOI4Kなのにあんまり記憶にない…

 

ジミー・ジェイコブス&ブロディ・キング

vs

サミ・キャラハン&ジェシカ・ハヴォック×

私的MOTN!キャラハン最高すぎ!キャラハンの試合に関してはまた別記事を書く必要がアリなので、ここでは触れません!

 

ここで休憩時間。

キャラハンの試合がヤバすぎたので早速キャラハン売店へ。

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…ここでビックリだったのが、凄く会場を盛り上げた選手が売店に立っていても、観客はあまりその選手の売店へ寄らないということ。サミ・キャラハンの試合なんてキ●ガイみたいに客席が盛り上がってたのに、試合直後のキャラハンの売店が人気だったかと言えば、決してそうではなかった。

みんな試合中にバーで売られてる缶ビールを飲みまくってたし、経済的に余裕がないからグッズまでは買わないというわけではないっぽい。

シンプルに試合にしか興味がないから、あるいはキャラハンの売店は過去に何度も寄ったからなのか。

日本だと超面白い試合を見せてくれた選手が試合直後に売店に立ってたら、飛ぶようにグッズが売れると思うんだけど。会場人気と売店人気が比例するくらいになると思うんだけど。

まあ会場もオーバーリアクション感あったし、そんなもんなのかなあなんて思いつつ…

 

キャラハンの次はスカーレットと♡

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バーにはビールを求める輩たちがたくさん。

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…そんな感じで15分程度の休憩時間も終わり、後半戦へ。ちなみにこの時点で21時20分くらい。

 

MJF vs コルト・カバナ×

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シカゴはカバナの地元ということもあって、会場のカバナ人気がまあ凄かった。カバナのファンキーなキャラクターとMJFの捻くれ者具合がめちゃくちゃマッチしてて超面白かった。試合の平均点が高い興行のケツから3番目でこのバラエティマッチが組まれても文句ナシ!興行全体の緩和剤くらいになっててちょうどよかった。

 

▶︎AAWヘビー級王座戦

ACH vs ジェフ・コブ×

ACHの試合も別記事を用意する必要アリ!ACH最高!もっと日本に来て!!もっと新日本呼んであげて!!

 

▶︎メインイベント

The LUCHA BROTHERS(ペンタ・エル・セロ・ミエド&レイ・フェニックス)

vs

The Mexibloods(フラミータ&バンディード)×

素晴らしい試合をありがとうございますと心底思った。

しかしバンディードとフラミータがここまで凄いとは。長らく見ていなかったドラゲーもそろそろ復帰時かなと。

あとペンタのチョップがZERO1級の破壊力だった。

 

 

そんな感じで興行終了。試合直後のルチャブラザーズの売店には凄い人だかりが。

やはりキャラハンだと有り難みがないのか。シカゴでは通常運転とされる暴走キャラハンに僕が興奮しすぎただけなのか…

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僕はジェフ・コブ売店へ。2Sを撮ってもらう時に「ごめんね、汗かいてるのに触れちゃって」と言われてもっと好きに。汗フェチなので構いません。

 

興行終了後の会場の床は缶や紙クズなどのゴミだらけ。ただ観客のマナーが悪いなんていう話ではなく、欧米では散らかすことで相手に楽しませていただきましたと示すので、あくまで文化の違い。

むしろ日本もコレでいいじゃんと思う。
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地下鉄の駅に戻って時計を見ると、既に23時を回っていた。必殺3時間半コース。日本では後楽園なんかで平日の21時30分過ぎに興行が終わっても遅いって感じるのに。

ここらへんも“違い”だなあなんて思いつつ、ホテルへと向かった。

 

 

次はAAW2日目!!

それって本当にそう言える?

僕がプヲタとしてTwitterをやっている理由の一つに、「他人の意見を見て、自分のプロレス観をもっと育てたいから」というものがある。

他のプヲタが発信してるツイートを見て、「ああ、なるほど。そういった発想は自分にはなかった」と納得したり、「それは違う」と思ったり。

 

最近はこんなツイートが目に留まり、色々考えさせられた。

 

 

基本的に僕は活字世界においてはレスラー第一主義。実際にプロレスを“やってる”側の思いに“見る”専門のプヲタがああだこうだと文句を言っても仕方がないことが多いと思ってる。

たまに残念に思って空リプぶっかますけどネ

 

だけどこのツイートに関しては言える。だってコレ、プヲタ目線で語られてるから。レスラーのほうがプロレスについて理解してるのは当たり前。でも事プヲタ論に関してはこっちも理解してるし、語る資格がある。

プロレスにおいて、レスラーは作り手(メーカー)であり、ファンは消費者である。このツイートはメーカーが消費者たちの意見に苦言を呈しているようなもの。「お前らのその腐った感覚どうなの?」と言ってるようなもの。それってどうなのか。

そりゃファンだって、長くプロレスを見ていれば達観していく。「あの終盤の弱いエルボー合戦しょうもなかったな」と思うことだってあるし、「フィニッシュは残念だったけど試合内容は最高だったな」と思うことだってある。「不感症」なんて一概には言えない。プロレスと出会った頃に比べたら感動する回数が減ったことは確か。でも実際に会場で試合を見て感動することもあるし、まずどの試合に対しても「しょうもない」と思うことなんてない。

これはプヲタにおいてじゃなくたって当てはまる。子どもの頃は時が長く感じるけど、大人になったら時が短く感じる。一年があっという間に感じる。これは大人になるにつれて感動する回数が減るから。子どもの頃は色んなコトやモノを見る度・知る度に新鮮味を感じ、感動していた。しかし、大人になるにつれて、日常のほとんどが見慣れた景色となり、感動する回数が減っていく。だが、感動すること自体がなくなるわけではない。あくまで感動する回数が減るだけ。それは仕方のないことだし、「無くしてないか?」と言われても、「はい。無くしてますけど、取り戻すことはできません」としか言えない。それに加えて、生観戦なら試合前にワクワクしたり、帰りに余韻に浸ったりすることだってちゃんとあるよと。

 

こういったロジックを理解して、いつだって面白いプロレスを提供し、見る者の人生をより楽しませるのがプロレスラーだろと僕は思う。ファンを批判する前にプロレスでファンを黙らせてよ。

 

SNSという、99人が賞賛しても、一人が大批判したらその批判した人が目立っちゃうような世界に鈴木みのるが惑わされちゃってんじゃないかなと思う。SNSで教祖化した鈴木みのるはあんまり見たくない。

 

 

 

まあかくいう僕もSNSプロレス界に惑わされて狂わされてきた身なんだけどね…

見る側としてのフリースタイルラップバトルとプロレス

最近プロレス以外の趣味ができた。フリースタイルラップバトル。型が決まっていない音楽に合わせてラップで相手と戦うというもの。より会場を盛り上げた方が勝者となる。

 

AbemaTV「NEWS RAP JAPAN」やテレビ朝日フリースタイルダンジョン」を通して本格的にハマった。今まで「フリースタイルダンジョン」を見たことは何度かあった。プロレス遠征先のカプセルホテルの中でなんとなく。その時の印象は「この人たちすげえな〜。語彙力あるし、豊富なワードを即興で韻を踏みながらメロディに乗せちゃうわけだし」という感じ。でもハマってみると、「語彙力」や「韻」よりもリリック(歌詞)に乗せられた「メッセージ」の強さに惹かれるものがあった。凄いとされるラッパーほど、ただそれっぽく相手をdisってるのではなく、ロジカルに相手をdisってるのである。裏を返せば、いくらインパクトのある言葉を使おうが、韻を踏めていようが、「メッセージ」が薄かったり、ラッパーがその「メッセージ」を対戦相手や観客に伝えられなかったりしたら、見る(聴く)側としては感情移入できないということである。

そこでふと思った。「これ、プロレスの見方と一緒じゃん」って。いくら派手な攻防を繰り広げようと、そこにレスラーの「気持ち」がなければ見る側としては燃えない。僕は「気持ち」が見えないレスラーは好きじゃない。

レスラー側からしたら、判断基準は「強さ」と「うまさ」であり、「気持ち」はそれ以前の話なのかもしれない。だけど見る側としては「強さ」や「うまさ」に感動する以前にそこにレスラー本人の「気持ち」がなければ、本当に興奮することはできない。デビューしたてのレスラーの試合なんて特にそう。見る側の僕が新人レスラーに求めてるものは“ズバ抜けた技術”よりも“闘う姿勢”。もちろん“ズバ抜けた技術”を持っていたら「スゲー!!」ってなる。しかしながら、負けない「気持ち」さえあれば、それだけで試合は面白くなる。また、勝ちへの「気持ち」があっても、それは“怒り”や“喜び”などの感情で観客に表現できなければ意味を成さない。つまり、その「気持ち」の表現にはスキルが必要とされる。そして、「気持ち」の先に“闘い”がある。

これ、フリースタイルラップバトルじゃん。ライム(韻を踏むこと)、パワーワードを放つという技術的観点以前に相手そしてオーディエンスに「メッセージ」を伝えることが大事。加えて、その「メッセージ」を伝えるためには即興とは思えないリリック作りなどといったスキルが伴わなければならない。その先に“バトル”がある。

 

 

あと「フリースタイルダンジョン」を本格的に見るようになって驚いたのは、互いが互いを散々disった後に相手を讃えているところ。「え?それだけ言われたらムカついて相手をブン殴りたいくらいじゃないの?」と最初は思った。しかしそれはプロレスに偏見を持った者がプヲタにするような愚問だと気づいた。思い返せば、ヒールの戸澤陽ファンだった僕(当時13歳)は、戸澤が「ウーハー(ネーション)とは友達だから戦えない」発言をした際、「もう戸澤は応援しなくていいや」と感じたのだった。殺したいから倒しにいくのではなく、対戦相手として目の前にいるから倒しにいくのである。

 

 

考えれば考えるほどプロレスの見方と共通する。まだファン歴が浅いから、僕がフリースタイルラップバトルという未知の領域に今まで築き上げてきたプロレス観を叩きこんでるだけなのかなと思ったけど、この言葉を見た時に「それだけじゃないな」と思った。

 

なぜ(ラップが)一般層に受け入れらているのかというのは「プロレス感」だと思います。建前と本音が厳しい国だから、バチバチしたものを見たいのかもしれません。

※Music Voice 2017年6月6日配信「ヒップホップの大衆化、現役ラッパーはどう思う TKda黒ぶちに聞く」

ヒップホップの大衆化、現役ラッパーはどう思う TKda黒ぶちに聞く : MusicVoice(ミュージックヴォイス)

 

やり手(しかもプロレスファン)がそういう言うなら一つの正解なのだろう。これはもっとハマるわ。